>>499
■“昔から親戚やった感”を満喫「自然と関西弁に戻ってしまう」

――ロケを終えて、いかがでしたか。
【松村】　こういった形で地元・大阪をめぐる番組は経験してこなかったので、すごい楽しかったです。コーヒーめっちゃ好きなんですよ！

今回は、船場センタービルで40年以上続く「珈琲スカーレット」さん、天王寺・心光寺の境内にある「cafeこころひかる」さん、阿波座のレトロモダンな純喫茶「喫茶水鯨」さんの3軒にうかがいました。それぞれ趣向が違う中で、皆さん昔からあるものを大切にされているんやなと実感しました。

「珈琲スカーレット」さんは代々の味を受け継いでいて、「cafeこころひかる」さんはお寺を守るためにカフェをされていたり、「喫茶水鯨」さんも純喫茶文化を残すために今の時代にあった取り組みをされていたり。私と同世代の店主さんもいて、ほんまに立派やなと刺激になったし、新しい大阪を知ることができました。

――地元ロケでリラックスされている松村さんの姿も印象的です。
【松村】　最近は大阪に仕事も含めて月に1、2回ぐらい帰ってこさせていただいて、こちらでのテレビのお仕事の機会も増えてきたんですけど、初めて会う共演者やスタッフの皆さんとも“昔から親戚やった感”があって、言葉も意識して使い分けなくても自然と関西弁に戻ってしまいます。

今回のロケも一人だったので、「何をしゃべったらええんやろ？」「どうしたらええんやろ？」と緊張していたんですけど、現場には不安を吹き飛ばすスタッフさんの温かさや、何を言っても“拾ってくれる”大阪の空気感があって、「ホームやな（笑）」と思いました。

■忘れられない人情エピソード　新大阪駅で「お姉ちゃんどうしたんや？」

――あらためて感じる大阪の魅力とは。
【松村】　大阪って“道に迷わない町”なんです。困っていたら誰かが声をかけてくれるんです。一度、携帯電話をタクシーに置き忘れたことがあって、新大阪駅でめっちゃ慌ててたら、タクシーのおっちゃんが「お姉ちゃんどうしたんや？」って助けてくれて、なんと携帯が戻ってきたことがあるんです！

親からも「大阪が日本で一番住みやすい町」って言われて育って、もちろん東京や他の町のことも大好きなんですけど、やっぱり大阪には特別の思いがあるというか、こうやって戻ってくるたびにこの町のことをもっと知りたいなって思います。時間がある時は、友だちと梅田に遊びに行ったりとか、京都まで足を伸ばしたりとか…。楽しいことも美味しいものもいっぱいあるので、気軽に遊びに来てほしいなと思います。

――グループを卒業して、ソロとして2022年がスタートしました。
【松村】　2021年は自分にとって卒業という大きな変化があって、いろんなことに挑戦させていただく中で、少しずつ「自分はこういうことが得意なのかも？」と見えてきたような、まだ見えてきてないような…。

グループを卒業して「どの道に進むんですか？」ってすごい聞かれるんですけれど、私は元から何でもやりたいタイプなんで、「これです」とは決めてこなかったんです。モデルのお仕事も好きやし、女優のお仕事も好きやし、バラエティー番組に出るのも好きやし。だから、2022年ももっといろいろ挑戦させていただきながら、もっと自分のことを知って、研究していきたいと思うんです。

大好きな大阪のお好み焼きみたいに“ごちゃまぜ”でいいやんかと。いろんな鉄板の上で、焦らずに自分自身を固めていけたらと思います（笑）。

>>499
■松村沙友理（まつむら・さゆり）
1992年8月27日生まれ、大阪府出身。B型。2011年から乃木坂46の1期生として活動し、2021年7月をもってグループを卒業。ドラマ『愛しい嘘～優しい闇～』（テレビ朝日系）に出演中で、ファッション誌『BAILA』のレギュラーモデルも務める。

■テレビ大阪『片っ端から喫茶店』
全国1位（8680軒）の数を誇る大阪府のディープな喫茶店を、関西ゆかりの人物が“片っ端から”めぐるユニークなロケバラエティー番組。毎週月曜深夜0時30分～45分の地上波放送のほか、YouTubeでも配信され、全国で楽しめる。

>>503
松村に向いてそうな番組