>>212
――主人公が「プラモ女子」というこれまでにないドラマですが、タイトルを初めて聞いた時の印象を教えてください。
このドラマのお話をいただくまでプラモデルを作ったことがなかったので、プラモには“複雑で難しそう”なイメージがありました。私自身、細かい作業が苦手だと思っていたのですが、練習で触らせていただいたら集中して作業できたので、意外と得意なのかもしれません。

――練習では何を作ったのですか？
「1/144 量産型ザク」です。先生にひとつひとつ教えていただきながら、接着剤を使って。塗装にも挑戦しました。先生が作った作例も見せていただいたのですが「同じ人間でもこんなにすごいものができるんだ」と驚きました。見えない部分までこだわって作られていて……完成度の衝撃で、心が折れそうになりました（笑）。
作り始めて、30分くらいかな、と思って時計を見たら2時間経っていて。本当に集中しました。プラモを作っている間は他のことを一切考えなくなるので、不思議な感覚でしたね。想像以上に楽しかったですし、リフレッシュできるホビーだと思いました。
自分で完成させたプラモデルを「大切にしたい」と思いましたし、唯一無二のものだな、と感じます

――身近にプラモデルを作っている方はいますか？
高校生の弟は細かい作業が好きなので、ひょっとしたら作っているかもしれません。あと、乃木坂46では、ファンの方とお話をする「ミート＆グリート」というイベントがあるのですが、そこで作ったものを見せてくださる方もいます。
プラモではないのですが、祖父が工作が好きで、色々なものを作っていました。私もおうち時間でDIYにハマってテーブルや棚、床も作りました。電ノコを使ったり、すごく熱中したので、もしかしたらものづくりが好きな家系なのかも？

――タイトルに「量産型」とありますが、この言葉にどんなイメージをお持ちですか？
同じ人間は二人といないのに、何をもって「量産型」とするのか……主人公の璃子ちゃんも「量産型」と言われたらちょっとショックな気持ちだと思うんです
でも、私自身も何かを極めているわけでもなく、趣味や特技もなく、学生時代はなりたいものもなかったので、「量産型」だったのかもしれません。みんながやってるから、という理由でテニス部に入ったり、流行りのものもとりあえずやってみるけど長続きしなかったり。なので、璃子ちゃんには共感できます。

――与田さんから見て、小向璃子はどんなキャラクターですか？
脚本家の方が私のことを知っていて書いたのかな？と思うくらい、自分と同じ部分が多いです。監督にも「役作りはしなくて良いよ」と言われたくらい“ほぼ私”。ここまで自分に近い役は初めてなので、ドキドキしています。
璃子ちゃんはなんとなく生きてきた「量産型」なのですが、ドラマの中で仲間を見つけたり、自分自身を見つけたりして成長していきます。プラモ作りを通じて璃子ちゃんの人生も組み立てていく、そんなドラマになるんじゃないかな、と想像しています。
とんでもない事件が起きるわけではありませんが、リコちゃんの成長を見守ってもらえるような作品ですので、見ていただいて、あたたかい気持ちになって欲しいと思います。
私自身も璃子ちゃんと一緒に成長して、プラモ作りができるようになったら嬉しいですね。

>>212
――最後に、「実物大ν（ニュー）ガンダム立像」が設置された"三井ショッピングパーク ららぽーと福岡"がオープンしたり、「ガンダムベース福岡」が好評営業中の"キャナルシティ博多"があったりと、今、ガンダムファン、プラモファンから熱い視線が注がれている福岡について、福岡出身の与田さん的に「福岡に行ったら食べて欲しいもの」を教えてください。

与田祐希
そうですね、王道にはなってしまいますが、私自身も好きなので、もつ鍋と水炊きはオススメです。あと海が近いので、お刺身もすごくおいしいです。お土産だったら、冷やして食べるから揚げ「努努鶏」がメンバーに好評でした。福岡に行ったら、ぜひ食べてみて欲しいです。