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素晴らしいインタビュー
撮り下ろし写真もたくさん

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私は大変な状況に追い込まれるほど頑張れる人間だと自分では思っているので（笑）。
ちょうど昨日も『舞いあがれ！』の台本が一気に20話分ほど届いて、それを3日後の撮影までに覚えなきゃいけなくて、今、ものすごく追いつめられています。
でも、そういう経験が積み重なって、この先の大きな機会に繋がるという希望があるから頑張ることができています

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ただ、もともと芝居が得意だったわけではなく、むしろ強烈な苦手意識を持っていた分野だった。
「じつはアイドルになる前は女優になることを夢見ていて、13歳とか14歳の中学生の頃に、お芝居のレッスンを受けていたんですよ。
そして当時、何百回もオーディションを受けたのですが、ひとつも受からなかったんです。どんなに頑張っても、本当に箸にも棒にもかからない状態で……。
学校が終わってから電車で1時間以上かけて都内までオーディションを受けに行って、毎回、落ちて帰ってくる。次第に自信もモチベーションも失って、お芝居が楽しいと思えなくなってしまいました。あれは大きな挫折でしたね。
その後、ステージで歌って踊るアイドルに憧れて、幸運にも17歳の頃に乃木坂46に入ることができました。ようやく自分の居場所がもらえて嬉しかったし、『もうお芝居はしなくていいんだ』と安堵していたんです（笑）」

ところが、乃木坂46は舞台公演に力を入れているグループだった。同期のメンバーだけが出演する『3人のプリンシパル』では、毎回、観客の投票で配役が決まるパートもあり、そこで重要な3役を制覇したことで山下さんは自己評価とは裏腹に演技派として頭角を現す。
「グループ内でいろんな経験を積ませてもらって、そこから徐々に映画やドラマのお仕事を個人でいただけるようになったのですが、やっぱり13歳ぐらいの頃から持っていたお芝居に対する苦手意識はなかなか拭えなくて。『私は下手だ。だからお芝居を見せたくない』と、自分で自分に呪縛をかけているところがありました。ただ、不安を抱えながらもグループを飛び出して、ひとりでドラマや映画の現場に行ってみたら、すごく楽しかったんです。得意でないけれど、お芝居が楽しいという感覚を味わえたことに驚きました。

そして、2021年に出させていただいた『着飾る恋には理由があって』というドラマが自分の中で転機になりました。ゴールデンタイムに放送される作品は初めてでしたし、深夜帯のドラマとは撮影のアプローチもスピード感も違って。それまでも本気で頑張っていたつもりでしたが、第一線で活躍されている方々と渡り合っていくためには、もっと必死に頑張らなければいけないと思って。そこから以前よりも貪欲にお芝居の勉強をするようになりました」